その１１（http://d.hatena.ne.jp/T_S/20180128/1517065309）の続き。
元平元年春二月、詔曰「天下以農桑為本。日者省用、罷不急官、減外繇、耕桑者益衆、而百姓未能家給、朕甚愍焉。其減口賦錢。」有司奏請減什三、上許之。
甲申、晨有流星、大如月、衆星皆隨西行。
夏四月癸未、帝崩于未央宮。
六月壬申、葬平陵。
贊曰、昔周成以孺子繼統、而有管・蔡四國流言之變。孝昭幼年即位、亦有燕・盍・上官逆亂之謀。成王不疑周公、孝昭委任霍光、各因其時以成名、大矣哉！承孝武奢侈餘敝師旅之後、海内虚耗、戸口減半、光知時務之要、輕繇薄賦、與民休息。至始元・元鳳之間、匈奴和親、百姓充實。舉賢良文學、問民所疾苦、議鹽鐵而罷榷酤、尊號曰「昭」、不亦宜乎！
（『漢書』巻七、昭帝紀）
元平元年。
というか、昭帝はこの年死去。２２歳。
（霍）光欲皇后擅寵有子、帝時體不安、左右及醫皆阿意、言宜禁内、雖宮人使令皆為窮絝、多其帯、後宮莫有進者。
（『漢書』巻九十七上、外戚伝上、孝昭上官皇后）
霍光は自分の外孫である上官皇后が昭帝の後継ぎの子を産むようにと、昭帝が後宮のほかの女性を指名できないように図ったとされる。その成果かどうかはわからないが、昭帝は後継ぎの男子を残す事なく亡くなってしまった。
なお上官皇后はまだ１４、５歳であったそうな。
ここでは一切書かれていないが、次に誰が皇帝になるか、という問題が発生したのである。
というところで昭帝紀は終わり。
この後どうするかは今はまだ未定。
