前漢の皇帝は、ほとんど全員が皇太子を交替させようかと悩むか皇太子を誰にするかで悩むかしているのだが、実際に皇太子を交替したのは一人しかいない。
昨日も話に出したワイルドさが売りの皇太子であった景帝である。
武帝も皇太子を再度立ててはいるが、これは皇太子が反乱して死んだという特殊事情によるもので、交替自体は武帝が予期した通りのものではない。
少なくとも後世での記録を見る限りでは特に政治的混乱を招いたわけでもなく、割とあっさりと交替できた（ように見える）あたり、景帝って一般に思われている以上に色々な意味で凄いヤツなんじゃないかな、って思わないでもない。
