驢馬の子を助ける名犬

諸葛恪征淮南歸、將朝會、犬銜引其衣。恪曰「犬不欲我行乎?」還坐、有頃復起、犬又銜衣。乃令逐犬。遂升車入而被害。
(『宋書』巻三十一、五行志二、金、犬禍)

呉の諸葛恪は北伐に負けて帰ってきてから、朝会に出ようとすると犬が衣を銜えて引っ張ったので、「犬は私に行ってほしくないのか?」などと言ったそうな。その後ももう一度同じように犬が衣を引っ張るので、その犬を追い払ってしまった。



そして宮殿に入ったところ、孫峻らのクーデターに遭って諸葛恪は殺された、ということである。*1




もしかしてこの犬はものすごく主君思いで予知能力のある超能力名犬だったのではなかろうか。




*1:簡潔なので『宋書』を引用しているがこの内容は『三国志』諸葛恪伝に記されている。