東方朔の正体

世或言、東方朔亦道人也、姓金氏、字曼倩、變姓易名、游宦漢朝。外有仕宦之名、内乃度世之人。
此又虚也。
(『論衡』道虚篇)

後漢の時代、前漢の東方朔は道士であり、本来は姓は金、字は曼倩というのだが姓名を変更して漢王朝に仕えた。


しかし実は時代を超えて生き続けている異能者である、という話があったそうだ。





荒唐無稽な話で、『論衡』でも王充は否定しているが、後漢の頃には「東方朔は太白星の化身」という説まで流れていたそうなので、「道士で時代を超えて長生きだったらしい」は東方朔伝説の中では実はまだ控えめな方だったようだ。