漢代の列侯

高祖末年、非劉氏而王者、若無功上所不置而侯者、天下共誅之。
(『史記』巻十七、漢興以来諸侯王年表)

前漢高祖の末年、高祖と功臣は「劉氏でないのに王となる者、もしくは功績なく、皇帝が領地を置いていないのに侯になる者は、天下の者は力を合わせて誅殺しなければいけない」との盟約を結んだという。





その後、呂后の時代には宦官の張沢(張釈)や蕭何夫人(蕭何の領国を継承)が、宣帝の時に皇后の父である宦官許広漢が列侯になっており、上記の盟約にさえ背いたものでなければ性別などは必ずしも問題ではなかったようだ。



また、匈奴からの降伏者も列侯となっているので、異民族であることも問題ではなかったのだろう。