祖父に触れない

文士傳曰、(棗)祗本姓棘、先人避難、易為棗。孫據、字道彦、晉冀州刺史。據子嵩、字臺産、散騎常侍。並有才名、多所著述。嵩兄腆、字玄方、襄陽太守、亦有文采。
(『三国志』巻十六、任峻伝注引『文士伝』)

棗據字道彦、潁川長社人也。本姓棘、其先避仇改焉。父叔禕、魏鉅鹿太守。
(『晋書』巻九十二、棗拠伝)

晋の棗拠という人物は、『文士伝』によれば曹操の部下であった棗祗の孫ということになるのだが、面白いことに『晋書』では祖父について触れていない。



『晋書』の誤りあるいは何らかの脱文等という可能性も高いが、何か理由があって意図的に落とした可能性も無くは無いのかもしれない。