ごっつボイン

益部耆舊傳曰、蜀郡張𥶡、漢武帝時為侍中。從祀甘泉、至渭橋、有女子浴於渭水乳長七尺。上怪其異、遣問之。女曰、帝後第七車知我所來。時𥶡在第七車、對曰、天星主祭祀者、齋戒不嚴則女人見。
(『芸文類聚』職官部四侍中引『益部耆旧伝』)*1

漢の武帝の時のこと。祭祀のため甘泉へ向かう武帝は、長さ七尺(160センチ位)という乳房を持つ女性が水浴びしているのを見つけた。


驚いた武帝が彼女にごっつボインについて質問させたところ、その女性は「帝の後ろの七番目の馬車に乗っている人が知っていますよ」と答えた。



その馬車に乗っていた張寛は「天の星は祭祀を司ります。斎戒をちゃんとしていないと女性を出現させるのです」と答えた。




つまり、武帝はこれから天の祭祀だというのに祭祀のために身をちゃんと清めていない、ということなのだ。





こんなこと答えてしまって張寛のその後が案じられるが、そんなことは長さ七尺の乳房の衝撃の前ではかすむ。




*1:『捜神記』等にも同じ内容の話が伝わっている。