安世殿

魏世起安世殿、晉武帝後居之。安世、武帝字也。
(『宋書』巻三十一、五行志二、言之不従)

三国魏の時代、「安世殿」という宮殿が作られたが、その宮殿はのちに晋武帝司馬炎の居場所となった。




司馬炎の字は「安世」であるので、これは一種の予兆として扱われたようだ。





もっとも、司馬炎がその字を使い始めた時期によっては、最初から宮殿名と一致させようという「後付け」が行われた可能性も否定できないかもしれない。