インコ、キングメーカーだった

漢高帝父曰劉執嘉。執嘉之母夢赤鳥若龍戲己而生執嘉、是為太上皇帝。母名含始、是為昭靈后。昭靈后游於洛池、有玉雞銜赤珠、刻曰玉英、吞此者王。昭靈后取而吞之。
(『宋書』巻二十七、符瑞志上)

漢の高祖劉邦の父(太上皇)の母は、竜のような赤い鳥が自分にいたずら(意味深)をするという淫夢を見たところ太上皇を生んだという。



また高祖の母も、玉(のような?)鶏が「これを呑んだ者は王者になる」という赤い宝石を銜えているのに遭遇し、その鶏から赤い宝石を取って飲み込んだそうだ。




その後、あの司馬遼太郎が超ゲスい解釈をしたことで有名な「蛟龍」に遭遇して高祖を生むこととなった。








思うに、「竜のような赤い鳥」というのは、ベニコンゴウインコあたりの鳥なんじゃなかろうか。


赤だけではない色合いと模様がいかにも竜っぽいではないか。





また、「玉鶏」というのはつまり「玉のような色の鶏みたいな鳥」ということだから、これは昨日紹介した羽があっても歩いて移動するインコに色合いといい動きといい符合するではないか。



つまり漢王朝の開祖の誕生にはインコが深くかかわっていたということなのである。




漢はインコの王朝といっても過言ではなかろう。