蜜印

以太康四年薨、時年七十九。詔賜東園祕器・朝服一具・衣一襲・錢五十萬・布百匹、以供喪事、策贈司徒蜜印紫綬、侍中貂蟬、新沓伯蜜印青朱綬、祭以太牢、諡曰康。
(『晋書』巻四十三、山濤伝)

晋の山濤は死んだときに皇帝から「蜜印」を下賜されている。




これは蜜蝋に刻印を施して官位や爵位の印になぞらえたものであるらしい。



つまり墓に埋葬する副葬品なので、金や銀などを使わずにおくということなのだろう。




経費削減でもあり、曹操以来の祭礼を簡素化しようという流れに位置づけられるものでもあるのだと思う。






金印・銀印にハチミツをぶっかけまくったとかそういうものではなかったようで少し残念である。