メモ:靳歙

還撃項籍陳下、破之。別定江陵、降江陵柱國・大司馬以下八人、身得江陵王、生致之雒陽、因定南郡。從至陳、取楚王信、剖符世世勿絶、定食四千六百戸、號信武侯。
(『史記』巻九十八、傅靳蒯成列伝、靳歙)

漢の高祖の功臣の一人、靳歙。



彼は知名度や華々しい活躍という点では曹参だとか潅嬰だとかには劣っているのは否めないが、どうやら彼もまた高祖の軍事面を支えた優れた将の一人だったようだ。




彼は項羽が滅んだ後も高祖に服従しない江陵王共尉を討っているが、この記事を読む限り、その江陵王本人を自らが生け捕りにしたというのである。



いったいどうやったのかまでは分からないが、とりあえずかなりの豪の者であったことは確かなのだろう。