買った漫画



やっと買った。『グラゼニ』14巻。




今回は主人公凡田が日本球界随一のセットアッパーとして所属球団を優勝に導いたが、理不尽とも言えるほどの(というか理不尽そのものの)来季年俸提示に怒りの契約保留を繰り返し、ついには・・・という内容。



今までになく話が動いた巻と言えよう。





フロントの恐ろしいどんぶり勘定とか滅茶苦茶な対応とかは、まあ漫画だからということで目をつぶるにしても、「3位からクライマックスシリーズを勝ち抜き日本一になった前年」と「1位からクライマックスシリーズ敗退した今年」の差として「今年は日本シリーズでの収入が無いから財政的に苦しい」については、「クライマックスシリーズでの収入が考慮されていない」のでちょっと見過ごせないなあ。


3位でクライマックスシリーズに入っても試合を主催できないため特に収入にならないが、1位の場合は最低3試合(しかも作中で実際には5試合もやっている)は主催試合を開催できるためかなりの収入になる。

日本シリーズでの収入ほどではないとしても、それを補える程の収入はあったと考えるべきなのだ。


3位のためにクライマックスシリーズで儲けていない前年と、そこまで収入に差が出たのか大きな疑問が出てくるということなのである。



これも漫画の中も現実の制度そのままと仮定すれば、の話ではあるのだが、やはり読者にそういう疑問を抱かせるのは「プロ野球と金」を題材にする以上は重大な傷であると言わざるを得ない。



その点はとても残念だった。