都郷

後以帝師之重、分西平之都郷封(訒)廣徳弟甫徳為都郷侯。
(『後漢書』列伝第六、訒騭伝)


後漢の話。


訒広徳という外戚は西平侯となっていたが、あるときその弟の訒甫徳に領地である西平から「都郷」を分け、訒甫徳を都郷侯にしたのだという。




昨日の記事の「都亭」と同じく、「都郷」も多分「城内の郷」を意味するのだろう。



そして、その「都」とは各地にある城塞都市の城郭内、ということなのだと思われる。


今回の例では列侯の国である西平国の中にある「都郷」ということであるわけだから。