帰りたい一心で励む蘇武

單于愈益欲降之、乃幽(蘇)武置大窖中、絶不飲食。天雨雪、武臥齧雪與旃毛并咽之、數日不死、匈奴以為神、乃徙武北海上無人處、使牧羝、羝乳乃得歸。
(『漢書』巻五十四、蘇武伝)

漢の武帝末期、匈奴単于は抑留した漢の使者蘇武を自分の配下にしようと思い、彼に対し脅しや兵糧攻めによる北風作戦を試みたが失敗した。



そこで単于は蘇武に対しこう言ったという。



「雄の羊を飼っていろ。そこで雄の羊が妊娠したらお前を漢に返してやる」




つまり、返してやると言いながら実際には返してやる気が無いのである。



蘇武の心が折れるのを待とうとしたのだろう。





だが蘇武は心が折れることはなく、ついには19年に渡る抑留生活に耐えきって漢に生還した。






ところで「雄の羊が妊娠したら」っていうことは「雄の羊に対して妊娠をもたらす行為をする」ということが前提に含まれているよね。



でも雄の羊が自分から雄の羊にアレするというのは自然界では考えにくい。


ということは誰が雄の羊と・・・?



あっ・・・(察し)