仙人じゃない方の孫登

初、(孫)登所生庶賤、徐夫人少有母養之恩、後徐氏以妒廢處呉、而歩夫人最寵。歩氏有賜、登不敢辭、拜受而已。徐氏使至、所賜衣服、必沐浴服之。
(『三国志』巻五十九、孫登伝)


仙人じゃない方の孫登。別名、孫権の皇太子の孫登。




彼は育ての母と言える徐夫人を敬愛していた。



しかし徐夫人は孫権の寵を失い、歩夫人が寵愛を受け事実上の第一夫人となった。





孫登に対し歩夫人より贈り物があると、孫登は「そんな私なんかにめっそうもない」といった辞退のポーズも見せずにそのまま受け取るだけであった。




それに対し、徐夫人からのプレゼントの衣服に対しては、身体を清めてからでなければ着用しないというほどであったという。





つまり、歩夫人を完全に蔑視し、徐夫人のみを「母」として扱うという、孫登の歩夫人一派に対する挑発行為ということであろう。






という読み方でいいのかどうか、あまり自信は無い。