烈君

元帝即位、徴(孔)霸、以師賜爵關内侯、食邑八百戸、號襃成君、給事中、加賜黄金二百斤、第一區、徙名數于長安
・・・(中略)・・・
及霸薨、上素服臨弔者再、至賜東園祕器錢帛、策贈以列侯禮、諡曰烈君。
(『漢書』巻八十一、孔光伝)

孔子こと孔丘先生の子孫で漢の元帝に大いに尊崇された孔覇という人物は、「襃成君」なる号と関内侯の爵位をはじめとする様々な恩典を与えられ、その死に際しては列侯と同等の待遇で「烈君」なる諡を賜ったという。



漢代の諡のルールとして、「一・二文字+号(帝、王、侯など)」というのがあったようだ。

実際には侯ではなかった孔覇の場合、諡は貰ってもあくまでも「君」という号は変わらないということか。




ただ、「君」が諡まで貰うケースはレアだったようだ。


周王の子孫ということで領地を貰った「周子南君」は三代続いたが諡の記録が無い(『漢書外戚恩沢侯表)。


「侯」は大抵貰えるが「君」は諡を貰えないのが通例だったのかもしれない。