東方朔と桃

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20130504/1367593429#cにてついたコメントで、東方朔と桃についての話があったので、ここに再掲しておく。



更新する内容とか思いつかないからお茶を濁そうとか、そういうんじゃないんだからね!




漢武故事曰、東郡獻短人、呼東方朔、朔至、短人因指朔謂上曰、西王母種桃、三千歲一為子。此兒不良也、已三過偷之矣。後西王母下、出桃七枚、母因噉二、以五枚與帝。帝留核著前。母問曰、用此何。上曰、此桃美、欲種之。母笑曰、此桃三千年一著子、非下土所植也。
(『芸文類聚』第八十六巻、桃)

漢の武帝の時、東郡がドワーフ族武帝に献上したが、ドワーフ族はどうやら異界の住人であったらしく、東方朔を「こいつは西王母が種を植えて育てた三千年に一度しか実ができない桃を三度も盗み食いした盗人ヤロウだ」と面罵したという。



そうなると東方朔は九千年以上生きていることになってくるような・・・。




その後、西王母ご自身が武帝と対面し、西王母の桃(意味深)を七つ持ってきて五つを武帝に食わせてやった。


武帝はその種を捨てずにとっておいたので、西王母が「何をするつもりで?」となっち風に聞くと、武帝は「この桃は素晴らしいので自分で育ててみたいんです」と答えた*1

西王母は「この桃は下界では育ちませんよ」と武帝の夢を壊すことを言うのだった、ということである。