孫卿子

孫卿子三十三篇。名況、趙人、為齊稷下祭酒、有列傳。
【注】
師古曰「本曰荀卿、避宣帝諱、故曰孫。」
(『漢書』巻三十、芸文志、儒家

この「孫卿子」とはいわゆる「荀子」のこと。


前漢宣帝の諱を避けて「荀」を「孫」と変えている。




前漢、そして後漢でもだいたい「荀子」のことを「孫卿」「孫卿子」と呼んでいる。


つまり「荀」という字は漢の皇帝の諱として扱われているのだ。





漢代に「荀」姓の人物が闊歩していたように見えるのはどういうアレなんだろうか。


その頃には諱として扱う必要が無くなっていたのか。
禁令をブッチしていた不逞の輩なのか。
それとも史書が遡って改変していただけで当時は「孫紣」や「孫攸」だったのか。