鳥人間

又博募有奇技術可以攻匈奴者、將待以不次之位。言便宜者以萬數。
或言能度水不用舟楫、連馬接騎、濟百萬師。
或言不持斗糧、服食藥物、三軍不飢。
或言能飛、一日千里、可窺匈奴。莽輒試之、取大鳥翮為兩翼、頭與身皆著毛、通引環紐、飛數百步墮。
莽知其不可用、苟欲獲其名、皆拜為理軍、賜以車馬、待發。
(『漢書』巻九十九下、王莽伝下、)


ああ、王莽のグライダーの件、どこにあったか忘れちゃってたけどやっと見つけた。



王莽は匈奴に対抗するため、天下から特殊技術を募集した。



ある者は船を漕ぐことなく渡河できる水陸両用戦車を上奏した。


ある者は長期間飲まず食わずでも腹が減らない戦闘薬を上奏した。


そしてある者は全身に鳥の羽根をまとい、紐で引っ張って空へ舞い上げることで日に千里も滑空することができるグライダーを上奏した。



王莽が試しに実際に飛ばせてみたところ、百歩ばかり(130メートルくらい)飛んだところで墜落したという。


この当時の技術で考えたら大したものだが、対匈奴の秘密兵器としてはガッカリだったことだろう。