漢官解詁

漢官解詁三篇、漢新汲令王隆撰、胡廣注。
(『隋書』巻三十三、経籍志二、職官篇)

『漢官六種』のひとつ『漢官解詁』の撰者は王隆というのか。


王隆字文山、馮翊雲陽人也。王莽時、以父任為郎、後避難河西、為竇融左護軍。建武中、為新汲令。能文章、所著詩・賦・銘・書凡二十六篇。
(『後漢書』列伝第七十上、文苑伝上)


王隆は王莽時代から後漢初期の人。


おそらく前漢の官制が大規模に改変され、更に中興によってまた戻されようとしている中で、前漢の官制を理解し復活させようという試みのために『漢官解詁』が編まれたのだろう。



後漢末にあの応劭先生が生まれたりしているのも似たようなものかもしれない。