漢の高祖ちょっといい話

高祖為泗水亭長、送徒驪山。將與故人訣去、徒卒贈高祖酒二壺、鹿肚・牛肝各一。高祖與樂從者飲酒食肉而去。
後即帝位、朝哺尚食常具此二炙并酒二壺
(『西京雑記』巻二)


漢の高祖劉邦がかつて亭長だった秦の時代のこと。


劉邦は労役の人夫を咸陽まで送るという仕事に従事した。



そして一緒に旅をした人夫たちと別れる際、人夫たちは劉邦に酒二壺と鹿・牛のホルモンを贈り、一緒に最後の晩餐を楽しんだ。



劉邦は皇帝になってから、いつも朝食の際に鹿と牛のホルモン焼きと酒二壺を備えるようにしていたという。
その時の事がよほどうれしかったのだろうか。