どぶろく36

漢制宗廟、八月飲酎。用九醞太牢。皇帝侍祠以正月旦作酒、八月成。名曰酎、一曰九醞、一名醇酎。
(『西京雑記』巻一)

漢代の宗廟では、八月に酎を飲むという祭礼があった。
皇帝自らが酒作りに携わり、正月に作りはじめて八月に完成するのだという。


その時の酒のことを「酎」「九醞」「醇酎」と言ったという。


曹操が上奏したことで三国志ッ娘に知られている郭芝の「九醞春酒法」とは、この祭礼用の酒の作り方か、あるいはそれと同等のものの作り方なのではないだろうか。