最近読んだ


偽書東日流外三郡誌」事件』。

出張に出発する朝、駅の本屋でふと手に取った文庫本。

これはかなり面白かった。


戦後の津軽地方で「出現」した「東日流外三郡誌」他の「和田家文書」。
これは出現とほとんど同時に偽物ではないかと怪しまれながらも一部の人間に支持されてきた。

本書はこれらが偽書であるという疑惑を追い続けた新聞記者がその騒動の顛末を記したドキュメントである。

この「偽書」問題は「発見者」(=偽作者と疑われている人)が最近まで存命だったため、現在進行形で事態が進行しているという点が特徴的。
現在進行形ゆえか、著者の文章力のお蔭か、文章は生々しい迫力がありグイグイ引き込まれた。

マジオススメ。