メモ3

【3月13日】

夜はとても寒い。
パイプ椅子に座りつつ眠ることはできなかったので、パイプ椅子を3つ並べてその上で毛布をかけて寝そべった。落ちるかもしれないがまあどうにかなるだろう。

朝、残りわずかな非常食を出す。
次の物資がいつ来るか、何が来るのかわからない。

交代要員は1名。自分たちの2名体制でも楽ではなかったのに、1名ではマズイだろうと思うのだが、人数が満足に揃わないようだ。
仕方がないのかもしれない。我々はこういったことに従事しなければならないと同時に被災者でもあるのだ。
家が流された人、家の人と連絡がつかないままずっと帰っていない人、色々なのだ。
まして、もっと状況の悪い避難所がたくさんある。

今後どうなるのだという不安を抱えつつ歩いて帰る。
中心部などは電気が復旧しつつあるとは聞いていたが、確かに信号が付いていたり自販機が動いていたりしている。

コンビニや飲食店のいくつかは店を開けていたが、どこも大行列か、さもなくば既に売り切れだ。
自販機もほとんどの飲み物が無くなっている。特にペットボトルは全滅。
実際、ペットボトルは水事情が悪い中では水筒代わりになるので重宝する。

家に帰ると、電気と水道は復旧していた。
ネットも使えるようになっている。

未だに余震が頻繁に来るが、あまり大きいのが来ないことを祈るばかりだ。