2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

高陸と高陵

京兆郡。漢置。統縣九、戸四萬。 長安。杜陵。霸城。藍田。高陸。萬年、故櫟陽縣。新豐。陰般。鄭、周宣王弟鄭桓公邑。 (『晋書』巻十四、地理志上、雍州、京兆郡) 晋の頃、京兆郡に「高陸」という県があった。昨日の「高陸公主」の領土はここではなかろう…

司馬昭の抜擢

杜預字元凱、京兆杜陵人也。 祖畿、魏尚書僕射。父恕、幽州刺史。 預博學多通、明於興廢之道、常言「徳不可以企及、立功立言可庶幾也。」 初、其父與宣帝不相能、遂以幽死、故預久不得調。 文帝嗣立、預尚帝妹高陸公主、起家拜尚書郎、襲祖爵豐樂亭侯。 (『…

今日は

何だか疲れ果ててる感じなので、お休み。 またいつか、生きていたらお会いしましょう。

後漢末司直復活

(建安)八年冬十月己巳、公卿初迎冬於北郊、總章始復備八佾舞。 初置司直官、督中都官。 (『後漢書』紀第九、孝献帝紀、建安八年) 後漢末の建安8年、「司直」が後漢初期以来の復活を遂げている。 中都官ということは、朝廷の諸官を監督するということか…

ひとこと

曹操は袁紹、孫権、劉備らに住民を奪われないようにと強制移住させることが多いようなのだが、これは敵方に人を奪わせないという効果はあったにしろ(孫権の時には逆に孫権側に逃げだされたとされるが)、いわば無人の地域を広げたことになるのだろうから、…

いつか読みたい

『ドラゴンランス』シリーズの新作『レイストリン戦記』か・・・。 いつか読みたいと思うのでここに残しておこう。

人の目が怖い

(孫)晧性不好人視己、羣臣侍見、皆莫敢迕。(陸)凱説晧曰「夫君臣無不相識之道、若卒有不虞、不知所赴。」晧聽凱自視。 (『三国志』巻六十一、陸凱伝) かの呉の皇帝孫晧は人に見られるのを好まなかった。そのため群臣は近侍していても孫晧を見ないよう…

4メートル級巨人

袁宏漢紀「浮屠、佛也、西域天竺國有佛道焉。佛者、漢言覺也、將以覺悟羣生也。其教以脩善慈心為主、不殺生、專務清靜。其精者為沙門。沙門、漢言息也、蓋息意去欲而歸于無為。又以為人死精神不滅、隨復受形、生時善惡皆有報應、故貴行善修道、以鍊精神、以…

ひとこと

昨日の話だけど、董卓の遺産を見つけたけどすぐ死んだ邢巒って、その遺産の中にあった「丹砂」=硫化水銀で何かして体を害したんだったりして・・・。

董卓の遺産

寺北有永和里、漢太師董卓之宅也。里南北皆有池、卓之所造。今猶有水、冬夏不竭。 里中有太傅録尚書事長孫稚・尚書右僕射郭祚・吏部尚書邢巒・廷尉卿元洪超・衛尉卿許伯桃・涼州刺史尉成興等六宅。 皆高門華屋、齋館敞麗、楸槐蔭途、桐楊夾植、當世名為貴里…

かわいそうな獅子

獅子者波斯國胡王所獻也。為逆賊万俟醜奴所獲、留於寇中。永安末醜奴破滅、始達京師。 莊帝謂侍中李彧曰、朕聞虎見獅子必伏、可覔試之。於是詔近山郡縣捕虎以送。鞏縣・山陽並送二虎・一豹。帝在華林園觀之、於是虎・豹見獅子悉皆瞑目不敢仰視。園中素有盲熊…

ひとこと

秦は周を滅ぼしているが、その後は天子がいない時代になったとされるらしい。 古代中国において、天子は常に必ず存在するというものでもないということだ。 天子を名乗っていても本物たる資格がない紛い物しか無い時代は、古代の観念で言えば天子のいない時…

また今度

何か今日はネットの接続が悪いので、また今度にする。決して書くことがないわけじゃないわけじゃない。

ひとこと

t-s.hatenablog.com 以前の記事で謎の「黄帝調暦」なるものを奉じていたという張寿王なる者の話をしたことがある。 この女性天子がいたり暦の長さが二倍だったりするワンダラスな暦、どっかから出土するとかして全容が分かったりしないものだろうか。 どんな…

ひとこと

t-s.hatenablog.com これ書いた後に思ったが、「系統としては黄帝の末裔」「マジカル出生秘話を持つ」という点で、殷と周と漢(劉邦の母のマジカル懐妊)は共通してるんだな。 少なくとも漢代の人々は殷や周の建国神話に劉邦のそれを被せてるんだろうなあ。

疲れ

休日のはずなのだが、所用にて全然休日じゃなかったので疲れている。 また今度。

黄帝の子孫

『史記』本紀を見ると、五帝は全員が黄帝とその子孫で、夏禹も帝顓頊の子孫だから黄帝の子孫。 殷と周の先祖は、どちらも五帝の妃が超常現象的な妊娠の末に生まれた子。 結局、夏も殷も周も黄帝と血統上の繋がりがあるっていう設定なのか。 でも殷と周が微妙…

袁紹と漢の皇帝

初、天子之立非(袁)紹意、及在河東、紹遣潁川郭圖使焉。圖還説紹迎天子都鄴、紹不從。 會太祖迎天子都許、收河南地、關中皆附。 紹悔、欲令太祖徙天子都鄄城以自密近、太祖拒之。 (『三国志』巻六、袁紹伝) 皇帝が許に連行される前の河東郡(王邑)の元…

少々

疲れたので、今日のところは休む。お休み。またいつか。

鹿大好き

九州春秋曰、張角之反也、黑山・白波・黄龍・左校・牛角・五鹿・羝根・苦蝤・劉石・平漢・大洪・司隸・縁城・羅市・雷公・浮雲・飛燕・白爵・楊鳳・于毒等各起兵、大者二三萬、小者不減數千。 (『三国志』巻八、張燕伝注引『九州春秋』) この軍閥というか…

曹丕わが身を振り返る

曹丕が立てた魏王朝においては、前王朝である後漢において時に権力を握った「宦官」「外戚」「皇太后」を徹底的に権力から遠ざけようとしている。 曹丕の先祖は宦官である。 つまり、曹丕は自分の先祖のことを振り返ってみて、皇帝の権力を脅かしそうな存在…

最初の禅譲

いわゆる五帝、『史記』五帝本紀によると「黄帝」「帝顓頊」「帝嚳」「帝堯」「帝舜」。 『史記』五帝本紀による限り、顓頊は黄帝の孫とされている。 帝嚳は黄帝の曽孫とされている。 堯は帝嚳の子とされている。 舜は顓頊の七代目の子孫とされている。 つま…

二国時代

西伯蓋即位五十年。其囚羑里、蓋益易之八卦為六十四卦。 詩人道西伯蓋受命之年稱王而斷虞芮之訟。 後十年而崩、謚為文王。改法度、制正朔矣。追尊古公為太王、公季為王季。蓋王瑞自太王興。 【注】 正義、二國相讓後、諸侯歸西伯者四十餘國、咸尊西伯為王。…

部下の心境

於是項王乃欲東渡烏江。烏江亭長檥船待、謂項王曰「江東雖小、地方千里、衆數十萬人、亦足王也。願大王急渡。今獨臣有船、漢軍至、無以渡。」項王笑曰「天之亡我、我何渡為!且籍與江東子弟八千人渡江而西、今無一人還、縱江東父兄憐而王我、我何面目見之?…

三等分の花嫁

漢宣帝世、燕代之間有三男共取一婦、生四子。及其將分、妻子而不可均、乃致爭訟。廷尉范延壽斷之曰、此非人類、當以禽獣處之。禽獣從母不從父也、請戮三男子、以児還母。 宣帝嗟歎曰、事何必古。若此、則可謂當於理而猒人情也。 延壽蓋見人事而知用刑矣、未…

山陽の李氏

滿寵字伯寧、山陽昌邑人也。年十八、為郡督郵。時郡内李朔等各擁部曲、害于平民、太守使寵糾焉。朔等請罪、不復鈔略。 (『三国志』巻二十六、満寵伝) 後漢末の山陽郡の李氏が部曲を率いて民に害をなしていた、か。 李典字曼成、山陽鉅野人也。典從父乾、有…

既に

2月になっていた。今年に入って既に1か月なのか・・・。 こんな調子ではすぐにも年度末だな・・・。どうなることやら。 といった底知れない不安を感じ始めたので今日は休む。

風俗通先生、謎の官歴

應劭字仲瑗、一字仲援、一字仲遠。汝南南頓人、後漢蕭令、御史、營令、泰山太守。 (顔師古『漢書敘例』) 顔シコ先生によるとあの応劭こと風俗通先生は、「蕭令、御史營令、泰山太守」になったというが、『後漢書』応劭伝を見ても泰山太守以外の官歴が載っ…