2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

やさしい世界

魏略曰、太祖不時立太子、太子自疑。是時有高元呂者、善相人、乃呼問之、對曰「其貴乃不可言。」問「壽幾何?」元呂曰「其壽、至四十當有小苦、過是無憂也。」後無幾而立為王太子、至年四十而薨。 (『三国志』巻二、文帝紀注引『魏略』) 魏の曹丕は人相見…

世子の気持ち

しかし、昨日の話に限らず「後継者第一候補ではないけど有望な息子」の事は今年のボージョレの出来みたいに誉めるの前提みたいになってて、肝心な後継者第一候補についてはまあ基本誉めず、「その次の代が期待できるから」みたいな後継者第一候補本人の尊厳…

曹植の評価

魏武故事載令曰「始者謂子建、兒中最可定大事。」 (『三国志』巻十九、陳思王植伝注引『魏武故事』) 昨日の記事にあった曹操の令、よく見たらなかなか大胆な事を言ってるんだな。 曹植を譴責する前段ではあるが、「私は当初は曹子建(曹植)が我が子の中で…

誰に背いた曹子建

(曹)植嘗乗車行馳道中、開司馬門出。太祖大怒、公車令坐死。由是重諸侯科禁、而植寵日衰。 【注】 魏武故事載令曰「始者謂子建、兒中最可定大事。」又令曰「自臨菑侯植私出、開司馬門至金門、令吾異目視此兒矣。」又令曰「諸侯長史及帳下吏、知吾出輒將諸…

気づき

魏略曰、時兗・豫大亂、(夏侯)淵以饑乏、棄其幼子、而活亡弟孤女。 (『三国志』巻九、夏侯淵伝注引『魏略』) 待てよ、よく考えたら夏侯淵が姪を助けるために「棄てた」という自分の子、死んだとは明記されていないな・・・。 結局助かって生きていたかも…

命の選択を

魏略曰、時兗・豫大亂、(夏侯)淵以饑乏、棄其幼子、而活亡弟孤女。 (『三国志』巻九、夏侯淵伝注引『魏略』) 魏略曰、(夏侯)霸字仲權。淵為蜀所害、故霸常切齒,欲有報蜀意。・・・(中略)・・・又霸先與雍州刺史郭淮不和、而淮代玄為征西、霸尤不安…

皇帝の母

思うに、皇帝の母やその一族の事が記録に残るのは、その母の一族はいわゆる外戚であり、皇帝にとって親愛の対象であり、高い忠誠を期待できる得難い存在であるからだ。 だが、その皇帝に権力がなければ、高い忠誠を期待する意味がない(というか期待するよう…

連続ひとこと

昨日の話のあとでふと思ったが、曹魏の皇帝は生母不明が多いな・・・。 即位してないけど武帝もそうだし、斉王芳、高貴郷公、陳留王と母不明だ。 烈祖様と斉王芳は父もちゃんとわかっていないしな・・・。 三少帝は権力がなかったから、かもしれん。

ひとこと

後漢の皇帝は皇后が産んでいないケースが多いな・・・。 まあ、そもそも長く生きている皇帝が少ないから仕方ないことではあるが、政治的混乱の種の一つであることも事実だろう。

青州の実態

文帝踐阼、拝散騎常侍、出為兗州刺史、與張遼等至廣陵討孫權。臨江、夜大風、呉將呂範等船漂至北岸。(王)淩與諸將逆撃、捕斬首虜、獲舟船、有功、封宜城亭侯、加建武將軍、轉在青州。 是時海濱乗喪亂之後、法度未整。淩布政施教、賞善罰惡、甚有綱紀、百姓…

青州の平定

黄初中、察孝廉、除郎中。 是時青土初定、刺史王淩特表請(王)基為別駕、後召為祕書郎、淩復請還。 (『三国志』巻二十七、王基伝) 黄初年間に「青州は平定されたばかり」と表現されるのか。 建安の中盤以降は曹操の将である臧覇らが陣取っていたわけだか…

今日は

今日は、というか、今日も疲れた。 暑さもあってやる気が出ないので、また今度。

ひとこと

傍系から皇帝に即位とか、先代の子が廃位とか、逆に先代の長子でありながら即位しないとかいったイレギュラーが連発してた後漢では、「先代皇帝の(生き残っていた)長子」というのが絶対的なアドバンテージだったのだろうか、というのをちょっと疑問に思っ…

買う漫画

おっ、『ファイブスター物語』最新刊、10月8日に発売か。 そろそろだとは思ってた。 この数巻は2年弱の間隔で発売か。全く掲載されてなかった頃からすれば驚異のハイペースだ。 実際この数年は何カ月休載とかしてないみたいだし。 この調子で氏のペース…

徐州の価値は

會徐州黄巾起、以(陶)謙為徐州剌史、撃黄巾、破走之。 董卓之亂、州郡起兵、天子都長安、四方斷絶、謙遣使閒行致貢獻、遷安東將軍・徐州牧、封溧陽侯。 是時、徐州百姓殷盛、穀米豊贍、流民多歸之。 (『三国志』巻八、陶謙伝) 徐州黄巾や董卓と反董卓の…

つらい

久しぶりにやっている『ファイアーエムブレム風花雪月』の最終面が辛い。 ちょっと敵のステータスが手加減しなさすぎる。武器にミサイルか何か無いの?

ひとこと

中国の上古のいわゆる「五帝」。 少なくとも『史記』の五帝である黄帝・顓頊(黄帝の孫)・嚳(黄帝の曾孫)・堯(嚳の子=黄帝の玄孫)・舜(黄帝の七世孫)は、いずれも黄帝の子孫とされてるんだな。 堯と舜の間の譲位も、遠い親戚が本家を継ぐという漢の…

紂王スタイルの初代と二代目

帝紂資辨捷疾、聞見甚敏、材力過人、手格猛獸、知足以距諫、言足以飾非、矜人臣以能、高天下以聲、以為皆出己之下。好酒淫樂、嬖於婦人。愛妲己、妲己之言是從。於是使師涓作新淫聲、北里之舞、靡靡之樂。厚賦税以實鹿臺之錢、而盈鉅橋之粟。益收狗馬奇物、…

狩猟大好き君主の系譜

文帝受禪。(鮑)勛毎陳「今之所急、唯在軍農、寬惠百姓。臺榭苑囿、宜以為後。」 文帝將出游獵、勛停車上疏曰「臣聞五帝三王、靡不明本立教、以孝治天下。陛下仁聖惻隠、有同古烈。臣冀當繼蹤前代、令萬世可則也。如何在諒闇之中、修馳騁之事乎!臣冒死以聞…

なんだか

今日は夕方ころ妙に肌寒さを感じた。 暑いのは困るんだが、急に温度下がるのも、それはそれで困る。はっきりしてくれや。

狩猟大好き皇帝

t-s.hatenablog.com t-s.hatenablog.com t-s.hatenablog.com 以前も記事にしているが、昨日の記事も含めて魏の文帝曹丕はちょっと狩猟に絡んで評判を落としてそうな事が多くないか? 本当に狩猟好きだったんだろうけど、今まさに戦時中ですよっていう当時の…

文帝から文帝へ

後則從行獵、槎桎拔、失鹿、帝大怒、踞胡牀拔刀、悉收督吏、將斬之。 (蘇)則稽首曰「臣聞古之聖王不以禽獸害人、今陛下方隆唐堯之化、而以獵戲多殺羣吏、愚臣以為不可。敢以死請!」 帝曰「卿、直臣也。」遂皆赦之。 (『三国志』巻十六、蘇則伝) 魏の文…

ひとこと

曹真がなった「上軍大将軍」「中軍大将軍」は、実は西園八校尉の「上軍校尉」「中軍校尉」の流れを汲んでいる説。 これ以上続かないが、とりあえずふと思ったのでメモだけしておく。

きのうの

さっき気付いて直したが、どうも昨日の記事がおかしかったらしい。 なので改めてリンクしておく。 t-s.hatenablog.com

聖人と賢人

度遼將軍鮮于輔進曰「平日醉客謂酒清者為聖人、濁者為賢人、(徐)邈性脩慎、偶醉言耳。」 (『三国志』巻二十七、徐邈伝) 『三国志』徐邈伝にある「澄んだ酒を「聖人」、濁った酒を「賢人」と呼ぶ」という話。 これ、少し前に記事にした「古の聖人や賢人は…

ドッグ

最近、人間ドッグいや人間ドックを受けてから少し調子が出ない。 バリウム飲むの、技術の進歩でもう少しどうにかならないんだろうか・・・。なんかこう、もっとスマートで手早い方法とかさ・・・。

曹丕の挙主

魏書曰、帝生時、有雲氣青色而圜如車蓋當其上終日、望氣者以為至貴之證、非人臣之氣。年八歳能屬文。有逸才、遂博貫古今經傳諸子百家之書。善騎射、好撃劍。舉茂才、不行。 (『三国志』巻二、文帝紀注引『魏書』) 曹丕はどこかの段階で茂才に挙げられたが…

ネッコが溶ける

家のキャットどもも溶けていて、ワイも溶けている。 今日はひとやすみ、ひとやすみ。

決して走らず、急いで歩いてきて、そして早く俺を助けて

昨日の話だけど、兗州・予州刺史と共に当時居巣にいたらしい張遼にも動員がかかっている。 居巣から張遼が全速力で去って樊城に向かったらしいと孫権がすぐに知ったら、曹操の軍勢がかなり無理している事と樊城方面がかなりギリギリである事が露見し、今度は…

忖度刺史

ツイッターにて知った話。 建安二十四年、孫權攻合肥、是時諸州皆屯戍。(温)恢謂兗州刺史裴潛曰「此閒雖有賊不足憂、而畏征南方有變。今水生而子孝縣軍、無有遠備。關羽驍鋭、乗利而進、必將為患。」 於是有樊城之事。 詔書召潛及豫州刺史呂貢等、潛等緩之…