明帝初、晉安王子稃稱偽號於尋陽、柴桑有狗與女人交、三日不分離。 （『宋書』巻三十一、五行志二、金、犬禍） 昨日の記事で引用した『宋書』五行志の「犬禍」の項にはこんな記事もある。 劉宋の明帝の時、晋安王子稃が皇帝に擁立された頃、柴桑では犬が人間…

諸葛恪征淮南歸、將朝會、犬銜引其衣。恪曰「犬不欲我行乎？」還坐、有頃復起、犬又銜衣。乃令逐犬。遂升車入而被害。 （『宋書』巻三十一、五行志二、金、犬禍） 呉の諸葛恪は北伐に負けて帰ってきてから、朝会に出ようとすると犬が衣を銜えて引っ張ったの…

魏の初代皇帝曹丕。彼は同母弟の曹彰を毒殺し、同じく同母弟の曹植をも殺そうとしたが実母卞氏に止められた、という。 http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140531/1401465237 ところで、その卞氏は曹彰については毒殺を止めることができなかったのだろうか？ 普通…

宣帝九男、穆張皇后生景帝・文帝・平原王榦、伏夫人生汝南文成王亮・琅邪武王伷・清惠亭侯京・扶風武王駿、張夫人生梁王肜、柏夫人生趙王倫。亮及倫別有傳。 （『晋書』巻三十八、宣五王伝） 司馬懿の子供のうち汝南王司馬亮、琅邪王司馬伷、扶風王司馬駿ら…

https://www.rakuteneagles.jp/news/detail/00000553.html 最初にこのニュース見て素で「ファッ？！」となっていつもの記事が手に付かなかった（嘘）。 今月末までのトレード期限ぎりぎりでデカいの来たので驚いた。 でも考えてみるとちょうど誂えたみたいな…

もう手術してから１か月が経つ・・・。 月日の経つのは早いものだ。

昨日の記事であるが、かつてこんな記事（http://d.hatena.ne.jp/T_S/20110404/1301842857）を書いていたことを失念していた。 つまり、昨日の記事における「平原侯」というのが魏の明帝曹叡様こと烈祖様なのはまず間違いないわけだが、同時に「平原王」から…

昨日の話（http://d.hatena.ne.jp/T_S/20170723/1500736807）をもう少し考えてみると、魏の文帝曹丕は後の明帝曹叡こと烈祖様が後継者候補とされている中で東海王霖を寵愛し、「ところで平原侯（烈祖様）をどう思う？」と衛臻に尋ねた。 この流れで行くと曹…

初、太祖久不立太子、而方奇貴臨菑侯。丁儀等為之羽翼、勸（衛）臻自結、臻以大義拒之。 及文帝即位、東海王霖有寵、帝問臻「平原侯何如？」臻稱明徳美而終不言。 （『三国志』巻二十二、衛臻伝） 今やっと理解できた（気がした）ので書いておく。 三国魏の…

眠いので寝ますわ。

古之九數、圓周率三、圓徑率一、其術疏舛。自劉歆・張衡・劉徽・王蕃・皮延宗之徒、各設新率、未臻折衷。 （『隋書』巻十六、律暦志上） 中国における円周率計算の歴史は、正直自分は詳しくないが漢の劉歆・張衡や劉徽、あるいは王蕃らがそれぞれ計算をして…

二子、隆、翕。 翕嗣爵、卒、子光嗣。 光卒、子晨嗣。晨謙敬博愛、好學尤篤、以女孫為順帝貴人、奉朝請、位特進。 卒、子無忌嗣、亦傳家學、博物多識、順帝時、為侍中屯騎校尉。永和元年、詔無忌與議郎黄景校定中書五經・諸子百家・蓺術。元嘉中、桓帝復詔無…

昨日とかの記事の後に思ったが、「酒は素晴らしい」と言いながら禁制を敷いた人物が他にも居たわ。 王莽。 「酒は百薬の長やから政府で管理して価格統制するやで〜」といった感じのことを言っていた。 で思ったが、曹操の（劉備のも同様だろうが）禁酒政策と…

對酒當歌、人生幾何。譬如朝露、去日苦多。 慨當以慷、憂思難忘。以何解愁、唯有杜康。 青青子衿、悠悠我心。但為君故、沈吟至今。 明明如月、何時可掇。憂從中來、不可斷絶。 呦呦鹿鳴、食野之苹。我有嘉賓、鼓瑟吹笙。 山不厭高、水不厭深。周公吐哺、天下…

及文帝踐阼、改為司空、進封樂平郷侯。 時帝頗出游獵、或昏夜還宮。（王）朗上疏曰「夫帝王之居、外則飾周衛、内則重禁門、將行則設兵而後出幄、稱警而後踐墀、張弧而後登輿、清道而後奉引、遮列而後轉轂、靜室而後息駕、皆所以顯至尊、務戒慎、垂法教也。近…

徐邈字景山、燕國薊人也。太祖平河朔、召為丞相軍謀掾、試守奉高令、入為東曹議令史。 魏國初建、為尚書郎。時科禁酒、而邈私飲至於沈醉。校事趙達問以曹事、邈曰「中聖人。」達白之太祖、太祖甚怒。度遼將軍鮮于輔進曰「平日醉客謂酒清者為聖人、濁者為賢人…

傳語曰「文王飲酒千鍾、孔子百觚。」欲言聖人徳盛、能以徳將酒也。 如一坐千鍾百觚、此酒徒、非聖人也。飲酒有法、胸腹小大、與人均等、飲酒用千鍾、用肴宜盡百牛、百觚則宜用十羊。夫以千鍾百牛・百觚十羊言之、文王之身如防風之君、孔子之體如長狄之人、乃…

袁山松書曰「（王）充所作論衡、中土未有傳者、蔡邕入呉始得之、恆秘玩以為談助。其後王朗為會稽太守、又得其書、及還許下、時人稱其才進。或曰、不見異人、當得異書。問之。果以論衡之益、由是遂見傳焉。」抱朴子曰「時人嫌蔡邕得異書、或搜求其帳中隱處、…

王莽時有大鳥如馬、五色龍文、與衆鳥數十、集于沛國蘄縣。 宣帝時鳳皇集于地、高五尺、與言「如馬」身高同矣。文章五色、與言「五色龍文」物色均矣。衆鳥數十、與言「倶集」「附從」等也。 如以宣帝時鳳皇體色、衆鳥附從安知鳳皇、則王莽所致鳥、鳳皇也。如…

光武皇帝之時、郎中汝南賁光上書言「孝文皇帝時、居明光宮、天下斷獄三人。」頌美文帝、陳其效實。光武皇帝曰「孝文時、不居明光宮、斷獄不三人。」積善修徳、美名流之、是以君子惡居下流。 夫賁光上書於漢、漢為今世、筯益功美、猶過其實、況上古帝王久遠、…

劉邦の時代。 いろいろあって最終的に劉邦に従った彭越や英布（黥布）は、他の諸侯が潰されていく中、自分たちも劉邦に潰されるのではないかと疑い、最終的に謀反の嫌疑をかけられることとなって滅ぼされた。 曹操の時代。 いろいろあって曹操に従っていた孫…

孔子生不知其父、若母匿之、吹律自知殷宋大夫子氏之世也。不案圖・書、不聞人言、吹律精思、自知其世、聖人前知千歳之驗也。 （『論衡』実知篇） 孔子こと孔丘先生は自分の父について母が教えてくれなかった。 そこで管楽器を演奏して自分が宋の大夫の一族の…

世或言、東方朔亦道人也、姓金氏、字曼倩、變姓易名、游宦漢朝。外有仕宦之名、内乃度世之人。 此又虚也。 （『論衡』道虚篇） 後漢の時代、前漢の東方朔は道士であり、本来は姓は金、字は曼倩というのだが姓名を変更して漢王朝に仕えた。 しかし実は時代を…

儒書言、淮南王學道、招會天下有道之人。傾一國之尊、下道術之士、是以道術之士並會淮南、奇方異術莫不爭出。王遂得道、舉家升天。畜産皆仙、犬吠於天上、雞鳴於雲中。此言仙藥有餘、犬雞食之、并隨王而升天也。好道學仙之人、皆謂之然。此虚言也。 （『論衡…

虞舜重瞳、王莽亦重瞳。晉文駢脅、張儀亦駢脅。如以骨體毛色比、則王莽・虞舜、而張儀・晉文也。 （『論衡』講瑞） かの五帝のひとり舜は「重瞳」であったというが、王莽も「重瞳」であったのだ*1、と『論衡』は記す。 本当かどうかとかは何とも言えないが興…

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20170509/1494255901 王莽の時代、「巨毋覇（巨無覇・巨母覇）」という名の大巨人（身長一丈）がいた、という話がある（架空の存在とも疑われているが）。 「身長２メートル以上とかあの時代にあるの？王莽はこれだから・・・」な…

傳書又言、燕太子丹使刺客荊軻刺秦王、不得、誅死。後高漸麗復以撃筑見秦王、秦王説之。知燕太子之客、乃冒其眼、使之撃筑。漸麗乃置鉛於筑中以為重、當撃筑、秦王膝進、不能自禁、漸麗以筑撃秦王顙。秦王病傷、三月而死。 夫言高漸麗以筑撃秦王、實也。言中…

夫二相不鈞而相遇、則有立死。若未相適、有豫亡之禍也。 王莽姑正君許嫁、至期當行時、夫輒死。如此者再。乃獻之趙王、趙王未取又薨。清河南宮大有與正君父稺君善者、遇相正君曰「貴為天下母。」 是時、宣帝世、元帝爲太子、稺君乃因魏郡都尉納之太子、太子…

漢伐亡新、光武將五千人、王莽遣二公將三萬人、戰于昆陽、雷雨晦冥、前後不相見。漢兵出昆陽城、撃二公軍、一而當十、二公兵散。 （『論衡』恢国篇） かの漢の世祖は王莽が派遣した王尋・王邑（二公）らの大軍を破った。 良く知られたこの話であるが、『論衡…

城南爲南斗形、北爲北斗形。至今人呼漢京城爲斗城是也。 （『三輔黄図』漢長安故城） 前漢の都であった長安は「斗城」という別名があったという記録がある。 それは城の南側は南斗、北側は北斗（南斗六星、北斗七星のアレである）の形状であったから、だそう…