2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『潜夫論』を読んでみよう−実辺篇その5

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140928/1411831286の続き。 周書曰「土多人少、莫出其材、是謂虚土、可襲伐也。土少人衆、民非其民、可匱竭也。」是故土地人民必相稱也。今邊郡多害而役劇、動入禍門、不為興利除害、有以勸之則長無與復之、而内有寇戎之心、西…

献帝チェンジ

獻帝起居注曰、公上言「大將軍鄴侯袁紹前與冀州牧韓馥立故大司馬劉虞、刻作金璽、遣故任長畢瑜詣虞、為説命録之數。又紹與臣書云『可都鄄城、當有所立。』擅鑄金銀印、孝廉計吏皆往詣紹。 (『三国志』巻一、武帝紀注引『献帝起居注』) 袁紹は曹操に対し「…

『潜夫論』を読んでみよう−実辺篇その4

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140925/1411572576の続き。 夫土地者、民之本也、誠不可久荒以開敵心。且扁鵲之治病也、審閉結而通鬱、虚者補之、實者瀉之、故病愈而名顯。伊尹之佐湯也、設輕重而通有無、損積餘以補不足、故殷治而君尊。 賈誼痛於偏枯躄痱之疾…

買った漫画

『今日のユイコさん』4巻。 どう言ったらいいんだろうな。 純情高校生カップルの「決定的な破局には至らない程度のすれ違い」というのはなかなか良いものだな(遠い目)。 俺もそんな高校生活送ってみたかったよ!(逆ギレ)

ちょっとひとこと【司直】

初置司直官、督中都官。 (『後漢書』紀第十一、孝献帝紀、建安八年) 『後漢書』本紀ではさらっと書いてあるけど、この「司直」設置というのは当時の曹操による朝廷支配にとって割とデカい意味を持っているんじゃないだろうか。 中都官ということは朝廷の諸…

『潜夫論』を読んでみよう−実辺篇その3

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140922/1411313204の続き。 且夫士重遷、戀慕墳墓、賢不肖之所同也。民之於徙、甚於伏法、伏法不過家一人死爾。諸亡失財貨、奪土遠移、不習風俗、不便水土、類多滅門、少能還者。代馬望北、狐死首丘。邊民謹頓、尤惡内留。雖知…

献帝の果敢なプレー

以前、http://d.hatena.ne.jp/T_S/20110510/1304953769のような記事を書いたことがある。 曹操が献帝に謁見する際、献帝は衛兵が武器を持つ間に挟まれたという件。 これについて、ツイッターでの諸氏とのやり取り等も併せて考え直してみると、この時の献帝(…

今日は

出先。

『潜夫論』を読んでみよう−実辺篇その2

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140921/1411228720の続き。 又放散錢穀、殫盡府庫、乃復從民假貸、彊奪財貨、千萬之家、削身無餘、萬民匱竭、因隨以死亡者、皆吏所餓殺也。其為酷痛、甚於逢虜。寇鈔賊虜、忽然而過、未必死傷、至吏所搜索剽奪、遊踵塗地、或覆…

『潜夫論』を読んでみよう−実辺篇その1

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140919/1411055794の続き。 今度は辺議の次、実辺。 夫制國者、必照察遠近之情偽、預禍福之所從來、乃能盡群臣之筋力、而保興其邦家。 前羌始叛、草創新起、器械未備、虜或持銅鏡以象兵、或負板案以類楯、惶懼擾攘、未能相持、…

婿入り

漢魏之禮、公主居第、尚公主者來第成婚。司空王朗以為不可、其後乃革。 (『宋書』巻十四、礼志一) どうやら、漢代では皇帝の娘(公主)が結婚する際は、公主が住む屋敷に夫が入るという形で結婚していたようだ。 王朗が批判し変わったというのは、漢代のそ…

『潜夫論』を読んでみよう−辺議篇その6

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140918/1410966580の続き。 今言不欲動民與煩可也、即然、當修守禦之備。必今之計、令虜不敢來、來無所得、令民不患寇、既無所失。今則不然、苟憚民力之煩勞、而輕使受滅亡之大禍、非人之主、非民之將、非主之佐、非勝之主者也…

『潜夫論』を読んでみよう−辺議篇その5

『詩』痛「或不知叫號、或慘慘劬勞。」今公卿苟以己不被傷、故競割國家之地以與敵、殺主上之民以邛羌。為謀若此、未可謂知。為臣若此、未可謂忠、才智未足使議。 且凡四海之内者、聖人之所以遺子孫也。官位職事者、群臣之所以寄其身也。傳子孫者、思安萬世。…

『潜夫論』を読んでみよう−辺議篇その4

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140915/1410706911の続き。 今邊陲搔擾、日放族禍、百姓晝夜望朝廷救己、而公卿以為費煩不可。徒竊笑之、是以晏子輕囷倉之蓄、而惜一杯之鑽何異。今但知愛見薄之錢穀、而不知未見之待民先也。知徭役出難動、而不知中國之待邊寧…

猫をみる島

昨日はお休みだったので猫がたくさんいる島へ行ってきた。 確かに猫がたくさんいた。 おうごんのつめを所持した時くらいのエンカウント率。

『潜夫論』を読んでみよう−辺議篇その3

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140914/1410623947の続き。 除其仁恩且以計利言之、國以民為基、貴以賤為本。願察開辟以來民危而國安者誰也、下貧而上富者誰也。故曰、夫君國將民之以、民實瘠而君安得肥?夫以小民受天永命、竊願聖主深惟國基之傷病、遠慮禍福…

『潜夫論』を読んでみよう−辺議篇その2

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140912/1410448214の続き。 夫仁者恕己以及人、智者講功而處事。今公卿内不傷士民滅沒之痛、外不慮久兵之禍、各懐一切、所脱避前、苟云不當動兵、而不復知引帝王之綱維、原禍變之所終也。 易制禦寇、詩美薄伐、自古有戰、非乃今…

陸氏宗系譜【訂正あり】

(陸)景字士仁、以尚公主拜騎都尉、封毗陵侯、既領(陸)抗兵、拜偏將軍・中夏督、澡身好學、著書數十篇也。 (『三国志』巻五十八、陸抗伝) 三国呉の末期、かつての丞相陸遜の孫に当たる陸景は若くして死んでいるが数々の著書があったということである。

『潜夫論』を読んでみよう−辺議篇その1

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140909/1410190040の続きのようなもの。 『潜夫論』の救辺篇の次の篇に当たる「辺議」を読んでみる。 明於禍福之實者、不可以虚論惑也。察於治亂之情者、不可以華飾移也。是故不疑之事、聖人不謀。浮遊之説、聖人不聽。何者?計…

三年の喪

舊制、公卿・二千石・刺史不得行三年喪、由是内外衆職並廢喪禮。 元初中、訒太后詔長吏以下不為親行服者、不得典城選舉。 時有上言牧守宜同此制、詔下公卿、議者以為不便。 (劉)緂獨議曰「詔書所以為制服之科者、蓋崇化窅俗、以弘孝道也。今刺史一州之表、…

たけざお

(永初元年)先零別種滇零與鍾羌諸種大為寇掠、斷隴道。時羌歸附既久、無復器甲、或持竹竿木枝以代戈矛、或負板案以為楯、或執銅鏡以象兵、郡縣畏懦不能制。 冬、遣車騎將軍訒騭、征西校尉任尚副、將五營及三河・三輔・汝南・南陽・潁川・太原・上黨兵合五萬…

『潜夫論』を読んでみよう−救辺篇その6

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140907/1410019095の続き。 且夫國以民為基、貴以賤為本。是以聖王養民、愛之如子、憂之如家、危者安之、亡者存之、救其災患、除其禍亂。是故鬼方之伐、非好武也。玁狁於攘、非貪土也。以振民育徳、安疆宇也。古者、天子守在四…

買った漫画

『マコちゃん絵日記』7巻。 今では少なくなった私が紙の本を買っている漫画。

『潜夫論』を読んでみよう−救辺篇その5

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140905/1409843693の続き。 今苟以己無慘怛冤痛、故端坐相仍、又不明修禦之備、陶陶閑澹、臥委天聽。羌獨往來、深入多殺、已乃陸陸、相將詣闕、諧辭禮謝、退云状、會坐朝堂、則無憂國哀民懇惻之誠。苟轉相顧望、莫肯違止、日晏…

3.0+1.0

昨日、「新世紀ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の次回作が「EVANGELION:3.0+1.0」と発表された。 「新世紀ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の次回予告では「シン・エヴァンゲリオン何かの記号」だったので、また随分と変わったものだ。 しかし…

『潜夫論』を読んでみよう−救辺篇その4

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140903/1409672413の続き。 折衝安民、要在任賢、不在促境。齊魏却守、國不以安。子嬰自削、秦不以在。武皇帝攘夷拆境、面數千里、東開樂浪、西置敦煌、南踰交阯、北築朔方、卒定南越、誅斬大宛、武軍所嚮、無不夷滅。今虜近發…

ひとこと

後漢末涼州の王国・韓遂らの乱の鎮圧の将は皇甫嵩や董卓か・・・。 涼州の人間を使って涼州の人間を討たせていたんやなあ。 他に適任者がいなかったのかもしれないが、鎮圧が結局上手くいっていない一因は涼州人同士を食いあわせるような人選かもしれんなあ…

『潜夫論』を読んでみよう−救辺篇その3

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140902/1409583886の続き。 昔樂毅以慱慱之小燕、破滅強齊、威震天下、真可謂良將矣。然即墨大夫以孤城獨守、六年不下、竟完其民。田單帥窮率五千、撃走騎劫、復齊七十餘城、可謂善用兵矣。圍聊・莒連年、終不能拔。 此皆以至強…

『潜夫論』を読んでみよう−救辺篇その2

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20140831/1409412781の続き。 前羌始反、公卿師尹咸欲捐棄涼州、卻保三輔、朝廷不聽、後羌遂侵、而論者多恨不從惑議。 余竊笑之。所謂媾亦悔、不媾亦有悔者爾、未始識變之理。 地不可*1無邊、無邊亡國。是故失涼州、則三輔為邊。…

袁渙の断り

「逝ってしまったわ、袁渙の断りに導かれて・・・」 少々古い話になるが、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の登場人物「巴マミ」にこんなセリフがあった。